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Tutorial
 

Corel® Painter™ IX.5のデジタル水彩を使って顔を描いてみよう
by Don Seegmiller

Painter の特質は常にデジタル環境で本物の画材をリアルに再現し続けているという点です。その中でも、水彩ブラシはとても優れたブラシです。昔からこのブラシが好きな方々に朗報です。Corel® Painter™ IX.5 では水彩ブラシがさらに進化を遂げました。

Corel Painter 最新版で、デジタル水彩ブラシの機能が多数追加されました。
デジタル水彩ブラシにが好きな方は、是非この新機能をお試し下さい。

  • 絵を描いている間中、水彩画は濡れている状態を保ちます。以前は、濡れている水彩レイヤーを維持している間、その絵を閉じることも再びその状態で開くこともできませんでしたが、Corel Painter IX.5 ではこれが可能となりました。従来の本物のブラシで水彩画を描くのと同じような感覚でデジタル水彩ブラシを使ってペインティングし、日中出かけて戻ってきても、まだ絵の具が濡れている状態を保っています。
  • 水彩カラーのストロークの動き具合の調節が可能です。水彩境界の設定の変更時、ペイントしたストロークが新しい設定により更新されます。しかし、この機能に関して注意点があります。この機能は、ぼかしスライダがゼロに設定されているときだけ機能します。もし、ぼかしスライダが他の値に設定されている場合、ストロークは更新されません。そのため、やりなおしコマンドを使う必要があります。この新しい機能でペインティング全体を見ながらいろいろ試してみることができます。


このチュートリアルでは、Corel Painter IX.5 で新しく、改良されたデジタル水彩ブラシを使って顔をペイントします。

チュートリアルを始める前に、Corel Painter IX.5 でデジタル水彩ブラシを使うための下記の重要なガイドラインに従ってください。

  • 本物の水彩絵の具と同様に、薄い色から濃い色の順に使うとうまくいきます。
  • これらのブラシで使用するカラー セットを作成します。カラー セットの中のカラーは本物の水彩絵の具パレットの中の色のデジタル版として機能します。
  • 最終的に表示させたい色より明るい色を使います。色を重ねていくうちに、だんだん濃くなっていきます。
  • 多数のレイヤーを使います。デジタル水彩ブラシで水彩境界とぼかしの設定を維持し、単独のレイヤー上をペイントするだけでなく、不透明度をうまく利用し、レイヤーの合成方法を変化させてみましょう。
  • もしひとつのレイヤー上でペイントしているなら、デジタル水彩乾燥機能 (Ctrl + Shift + L) を使ってみましょう。好きなときに進み具合を見て乾かしてみましょう。レイヤーを乾燥させる前に、これから変わっていくものに納得いかない場合があると困るので、イメージを保存しておきましょう。
  • Corel Painter IX.5 の新しい連番保存機能を使ってイメージを保存してみましょう。

これで、本物の画材では出来なかったこと、特に消去など、デジタル水彩機能のすべてを使うことが出来ます。

 
それではイメージにペインティングしていきましょう。このペインティングでは、キャンバス レイヤー上ですべての作業を行い、デジタル水彩乾燥機能と連番保存機能を頻繁に使用します。
 
  1. 本物の水彩画のように、最初のスケッチを鉛筆で行います。この場合、Corel Painter IX.5 で鉛筆カテゴリーを選択し、 キャンバス上でスケッチします。これから使うデジタル水彩ブラシ全種を含む新しいカスタム パレットを作成します。そこには、新シンプル水彩、水彩消しゴム (ソフト)、ドライ ブラシ、さらに、チョーク カテゴリーよりチョーク (濃淡) を入れておきます。(チョーク (濃淡) はペインティング過程の最後の方で最終的なタッチを行うときに使います。) また、 これから使用する全色を含んだ新しいカラーセットを作成します。図 1 ではスケッチした状態の Corel Painter IX.5 のレイアウト、カスタム パレット、カラー パレットが 表示されています。この図 1 で色がどれほど薄く明るいか気づいたことと思います。イメージを重ねていくうちにだんだん濃くなっていくので、薄い色からはじめます。最後に、用紙テクスチャで水彩紙を選択します。


  2. ドライ ブラシと新シンプル水彩を使って、このペインティングの大半の作業を行います。まず、新シンプル水彩を使います。ブラシサイズを 50 ピクセル程度に設定します。カラー セットから色を取り出して、背景に青系色を入れていきます。水彩でペインティングするとき、濃く、鮮やかな色を産み出すには、透明感のある薄いレイヤーを重ねていくということを心がけてください。図 2 では背景に色がつけられたものを表示してあります。


  3. 図 3 に表示されているように、肌色に近い色を選択し、髪の毛を含めた図全体を塗っていきます。 レイヤーを乾燥させ、連番保存を使って、ファイルを保存します。この時点から、デジタル水彩レイヤーを乾燥させ、各段階で保存することをおすすめします。


  4. ステップ 3 で使った色と同じもので、顔の中で明るさを区別し始めるように少しずつ色を重ねていきます。額と目の周りに微妙に影になっているところがあることがわかります。カラー セットからピンクがかった色を取り出し、頬、耳、あごの下に図 4のように付けていきます。


  5. 暗い色を選択し、髪の濃い部分と肌の陰になった部分をペイントします。 (図 5に表示) 輪郭、境界線などに何かをして融合したのではありませんので、ご注意ください。本来のペインティングのように、ペイントされたままの状態でブラシ ストロークが施せます。


  6. 色を変えながら、人物を形成するのに必要な暗い部分に色を足し続けます。 (図 6に表示) 肌のなかに薄い紫と青を入れてみます。これは、背景と前景の要素を統一するのに効果的です。

  7. 今度はドライ ブラシを使って、目と髪の毛の濃い部分をさらに濃くしていきます。チークに鮮やかな赤が入りました。見てわかるように、元々の鉛筆スケッチを覆おうとしたり、色を混ぜようとはしていません。これらのキャンバス上に塗られている色すべてはカラー セットの中から使ったもので、単にひと塗りずつ重ねていっただけです。ドライブラシの優れた特徴は、用紙の目に微妙に反応するという点です。図7 は顔の部分をズームしたもので、用紙のテクスチャが見えます。


  8. ドライブラシを使って、背景に色を追加します。 (図 8に表示) 前の工程で使用した青と紫だけでなく、実際の肌の色も顔の周りにペイントしていきます。これは、肌に青系の色を加えたように、色の構成を統一するのに効果的です。

  9. 顔に色を付けていったので、背景が薄すぎることに気づいていると思います。カラー セットから暗い色を選んで、背景に入れていきます。 (図 9に表示).


  10. 色を2、3回重ねると、背景が人物を浮き立たせるのに適した明度になっていきます。(図10に表示) 出来る限り本来の水彩画に近づくようにペイントしています。顔、肩、胸の一番明るい部分には最少量の色を塗っています。


  11. ブラシを前後に切り替え、徐々にブラシ サイズを小さくしていき、髪の毛や顔の細かいところを加えていきます。特に、鼻、目、口の輪郭に追加します。(図11に表示)


  12. サイズを 70 クセル程度にした大きなドライ ブラシを使って、イメージ全体につや出しをするようにかけていきます。この作業は、ほんの少し色あせた感じとコントラストを少なくするということで、イメージ全体に深みと鮮やかさを与えます。この時点でペインティングはほとんど終了しています。 (図 12に表示)


  13. チョーク (濃淡) を使って、水彩過程で覆われた顔の数箇所にハイライトを加えます。この作業はオペーク色を使ってペイントするのと同等の効果を与えます。選択した用紙テクスチャによく反応するので、特にこのブラシを個人的によく使います。図13 では目、唇、あご、鼻筋にハイライトが入っています。


  14. メニュー バーの [効果] より [表面処理表面] の [テクスチャの適用] をクリックし、微妙なテクスチャを適用します。これで終了です。この最後のステップによって、従来の水彩ペインティングの感じがより高められます。図 14 では完成図を表示してあります。

 
このチュートリアルを、デジタル水彩ブラシを使って、色々な絵を作成するとき参考にしてみて下さい。少しの練習で、従来の水彩に近い効果をペインティングで作り出せるでしょう。

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