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キーワード: 粉末回折、粉末X線回折、粉末中性子回折、リートベルト法、最大エントロピー法、三次元可視化
Eメール: fujioizumi@mac.com


掲示板

バックナンバー: 200120022003200420052006

■ 2006年11月4日(土) My God.....

誰でもそうですが、いくつかのジョブをマルチタスクでこなすのが常となっています。もちろん多重度には波がありますが、最近、ジョブ数が異常に増えています。実のところ、RIETAN-FPのマニュアル執筆はone of themにすぎません。時間が細切れ。そして帰宅後も週末も仕事、仕事、仕事、…

私は聖徳太子ならぬ唯の凡人ですから、マルチタスクを円滑に処理できません(一点に集中するのなら比較的得意ですが)。肉体的疲労、脳の記憶容量のオーバーフロー、ジョブの切り替えのオーバーヘッドのため四苦八苦しており、半ばパニック状態です。

明日締切のCommission on Crystallographic Computing, IUCr Newsletterの原稿提出、到底間に合いそうにないため、エディターに懇願し、11月6日に延ばしてもらいました。優先順位のトップにこれを据え、3連休の間になんとか片付けよう、という目論見です。この原稿、newsletterに相応しからぬ長さに肥大してきました。相当な力作です。

以上、仕事の遅延、会議・会合の欠席、メール未返答、論文査読の辞退&放置、etc.の言い訳でした(^^;)。

■ 2006年11月5日(日) これは便利

TeXShop使用中には、頻繁にCommand-control-Aを押す必要があります(10月26日参照)。このショートカットは実に押しにくいので、Menu Masterを購入し、Command-Dに変えてしまいました。TeXShopのおかげでRIETN-FPのマニュアルが順調に執筆できているのですから、10ドルの投資は惜しくありません。

LaTeXのverbatim環境と\verbコマンドが入出力ファイル中の行や文字列の記述に適しているため、Tinkに関する章はスイスイ書き進めそうです。

■ 2006年11月6日(月) それはそうと、

「ハチミツとクローバー」10巻、どういうふうに終わったんだ? 読んだ人がいたら、教えてくれい。

■ 2006年11月7日(火) CCC Newsletter

ついに昨晩、

K. Momma and F. Izumi, "An integrated three-dimensional visualization system VESTA using wxWidgets," Commission on Crystallographic Computing, IUCr Newsletter, No. 7 (2006).

の原稿をエディターに送付しました。wxWidgetsによるGUI構築、C++によるオブジェクト指向プログラミング、VESTAで新たに採用したアルゴリズムや画像処理技術(cell index method、linear combination of two opacity parameters、revised method of calculating isosurface geometryなど)、追加機能を中心とし、8つの節にわたってVESTAの全容を概説しました。

門馬ー泉間で幾度となく原稿をキャッチボールしているうちに原稿がどんどん長くなっていき、それに応じて英文添削に要する時間も増え、往生しました。他の仕事も山積みで、3連休はまったく休めませんでした。あのおバカワープロソフトで原稿を作成するよう要請されていたため、余計なストレスがかかり、疲労困憊。

酸素分子のup spinとdown spinの電子密度をcontrd拡張版で個別に計算し、有効スピン密度を表示した図は、なんと昨日の午前中に作成しました。拡張版を急遽お送りいただいた坂根弦太氏のご協力を感謝します。

正直なところ、日本語の解説より書き甲斐がありました。世界が相手ですし、日本人として初めてこのNewsletterに執筆したのですから。それにも増してうれしいのは、長さに制限がないことでした。思う存分書きまくれました。

ご存じのように、VICS・VENDの英文マニュアルは相当充実したものですが、VESTAのマニュアルはいつ作成できるか、定かでありません。そこで、VICS・VENDにない機能やVESTAにおける改良点はすべて、本記事に明記するよう留意しました。これさえあれば、VESTAを支障なく動かせるはずです。これを一読すれば、VICS・VENDがVESTAに比べ「おもちゃ」にすぎない理由がよく理解できるでしょう。VICS・VENDがタコなのでなく、VESTAが凄すぎるのです。

本記事は12月に東京で開催される二つの研究会(10月1日参照)

  1. 有機・粉末結晶構造解析研究会、第3回研究会: 12月14日(木)
  2. 第3回データ解析技術研究会: 12月18日(月)

の参加者に、RIETAN-FPのマニュアル(鋭意、執筆中)とペアの形で配布します。RIETAN-FPのマニュアルはまもなく50ページを越しそうな勢いなので、紙の形でお渡しするのは無理かもしれません。

■ 2006年11月8日(水) 快調そのもの

RIETAN-FPのマニュアル、標準入力ファイル*.insの説明をほぼ書き終え、ついにA4、50ページの壁を越えました。他の仕事を次々に処理しながらここまで来たのですから、上出来です。

11ポイントのComputer Modernフォントで、行送りが5mm。かなりぎっしり詰まった状態で50ページなのですから、すでにかなりのボリュームです。

私はもともと日本語にしろ英語にしろ、執筆や添削の速さには密かに自信を持っていました。それが最近、年のせいか、とみにのろくなったと感じ、少々落胆していました。ところが、実際は全然衰えていないじゃありませんか。TeXShop様様です。近年、Wordでの執筆を強制される機会がとみに増え、やる気が失せると同時に能率が落ちていたのを、筆が遅くなったと勘違いしていたということが今回判明した訳で、大いに喜んでいます。

あちこちに散在していた情報を一つの文書に集約すると、自分自身も忘れていたような多くの事柄をすっきりした形で提示できます。貴重な資料となるに違いありません。

■ 2006年11月9日(木) MacBook (Core 2 Duo) ついに発売

本当はこれがほしかったんだよなぁ。15.4インチ機種の重量は2.54 kgか。もう少し軽くするのは無理でしょうか。

■ 2006年11月10日(金) 久々のアップロード

阪大の水野正隆氏が作成されたWindows用contrdの最新版を3D Visualization System VENUSで公開しました。

9月8日に岡山理科大で開催されたDV-Xα分子軌道計算講習会では、教育用分子軌道計算システムeduDV(坂根弦太氏作)とVESTAを記録したCD-Rが参加者に配布されました。このたび公開したcontrdはeduDVに同梱したものと同一です。この最新版では、これまでVENUSのWebサイトで配布していた旧版が下記のように改訂されました:

2番目の改良の結果、両者の差分(有効スピン密度)をVESTAで容易に視覚化できるようになりました。

なお、来年の1月24日に東工大で開催されるDV-Xα分子軌道計算講習会では、その時点でのVESTAの最新版を用いたDV-Xα法計算結果の3D可視化の実習が行われます。11月7日に書き込んだCommission on Crystallographic Computing, IUCr Newsletter掲載の記事(あるいはその増補改訂版)も提供する予定です。電子状態計算と3D可視化に興味をお持ちの方は奮ってご参加ください。

■ 2006年11月11日(土) 忘却の彼方

RIETAN-FPのマニュアルを書いていて、自分でも忘れていたことが多いのに驚きました。たとえば標準出力ファイル*.lst中のRR、d1、d2、E(SCIO)、反射リスト中のIobsに出力される4つのマーク('-'、'W'、'H'、'G')、情けないことにほとんど覚えておりません。もちろん、きちんと調べてマニュアルに明記しておきました。

■ 2006年11月12日(日) 置きみやげ? 遺産? 白鳥の歌? まあ、どうでもいいや

俗塵にまみれて生きていくうちに、男女を問わず世知辛く打算に走るようになり、事志と違い大した事業も成し遂げぬまま、脂ぎった中年のオジ、オバを経て、ついには皺だらけの薄汚いジジイ、ババアに成り果てる ―― 大方の人間の一生を要約すれば、こんなところです。最終ゴールは名誉も地位も資産も持ち込み不可の冥土。あの世に逝ったとたんに忘れ去られます。諸行無常。

身も蓋もない言い方ではありますが、事実は事実。ごまかしも言い繕いも通用しません。

もちろん私とて例外でありませんが、一度しかない人生、なんとか一味違う振る舞いをしたいと願っているのも事実です。現在、作成中のRIETAN-FPもそのマニュアルも、そういう願望の顕れにほかなりません。葬式不要、戒名不要、神も仏も信じぬ私でも、多少は人生の意義というものを考えています。

週末の間中、ほとんど休息を取らずにがんばったおかげで、どうやらマニュアルが67ページに達しました。次の週末前までに80ページにするのが当面の目標です。interruptさえかからなければ、難なく達成できるでしょう。

■ 2006年11月13日(月) メールアドレスのエンティティ化

私のところに届くメールの9割以上はスパムメールです。本ホームページでは、スクリーン上でコピー&ペーストまでできるよう半角英字で私用アドレスを堂々と晒し、しかもそれをクリックするだけで私にメールを送れるようにしていますが、ここでURLとアドレスをエンティティ化したせいか、私用アドレスにはスパムはあまり届きません。ほとんどがNIMSのアドレス宛です。

スパムメールがかなり多いので、肝心なメールを捨てている恐れが多分にあります。日本語で具体的にメールの内容を件名に書いていただけば、まず大丈夫でしょうが。

■ 2006年11月14日(火) 気になっていた不具合が解決

TeXShopで気づいていた唯一の不具合、すなわち*.texを再オープンする際、編集ウィンドウのサイズと位置が変わってしまうという障害が実質的に回避できることがわかりました。編集ウィンドウを最適なサイズと位置に設定した後、環境設定... → 書類で「いつも同じ位置で開く」を選択し、「現在の位置に設定」ボタンをクリックするだけです。

これでもう完璧。文句なし。最良の道具を自家薬籠中の物とすることができ、満足しています。

昨晩の時点におけるマニュアル執筆の進捗状況は67 + 5 = 72ページ。順調といってよいでしょう。モデル関数に含まれるパラメータの一覧表は既製のものがそのまま使えますし、多数の引用文献も加わりますから、いずれ100ページを越すのは確実です。Made in Japanの科学技術計算ソフトで、100ページ超の英文(和文にあらず)マニュアルが付属しているものって見たことがありません。皆さんはご存じですか? ほとんどdomesticなソフトしかないんじゃないかなぁ。情けない話だけど。

■ 2006年11月15日(水) 8合目に到着といったところ

疲労のためか、昨日は体調が悪く、77ページで力尽きました。

今日締切の別件を最優先で片付けなければならず、マニュアル作成にあまり時間は割けませんでしたが、どうにか81ページまで進みました。

■ 2006年11月16日(木) VESTAに関する発表

11月20〜23日につくば市で開催されるAsCA'06において、門馬綱一君と私は次のポスター発表を行います:

ポスターはほぼ完成しました。Core timeには私もその場に立ち会うようにしますので、ぜひお立ち寄りください。

■ 2006年11月17日(金) 風邪を引かないようにしなくては

第3回有機・粉末結晶構造解析研究会のご案内SPring-8利用推進協議会のWebサイトに掲示されました。第3回データ解析技術研究会の前週、12月14日(木)に東京で開催されます。RIETAN-FPとVESTAの実習を含むため、 定員が40名と、やや少なめになっています。

ご存じの通り、両研究会ではRIETAN-FP、そのマニュアル(鋭意作成中)、VESTAの最新版などを参加者全員に差し上げる予定です。スポンサー様のおかげで、両研究会とも無料となっております。師走の忙しい時期ではありますが、奮ってご参加ください。